片岡護(かたおか・まもる)さんといえば、NHKなどテレビでもおなじみのイタリアンシェフですよね。
30年以上前から高級イタリア料理店「アルポルト」の主人として、落合務シェフなどと共に日本のイタリア料理界をリードしてきた重鎮。
…と同時に最近は双子のお孫さんにイタリアンな離乳食を作ったり、優しい「じいじ」としての顔もテレビで見られるようになりました。
その様子がとっても微笑ましくて、これまで抱いていた「イタリアンの巨匠」という雲の上の存在的イメージとのギャップがメッチャ新鮮~!
息子の片岡宏之さんも同じくイタリアンシェフとして活躍中と知り、御家族についてもガゼン興味津々に。
そんな次第で片岡護シェフの御家族のことやこれまでの人生?などについて早速以下、まとめてみました^^
片岡護のWiki風プロフィール
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生年月日:1948年9月15日
年齢:72歳(2021年時点)全然お若く見えますね~!
身長:170cm
出身:東京目黒区
学歴:都立田園調布高校(部活は美術部)
【兄弟】3人(=4人兄弟の末っ子)
父親は片岡さんが小さい頃に亡くなったため、お母様が女手ひとつで4人の子を育てあげたそうです!
【趣味】食べ歩き・映画鑑賞・音楽鑑賞・食器集め
食器で一番大切にしているのはロイヤルコペンハーゲン の”世界で最も豪華なディナーセット”と呼ばれる「フローラ・ダニカ原形の皿」。
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経歴
料理人になったきっかけ
父が若くして亡くなった後、母は女手ひとつで4人の子供を育てるため下宿屋経営や家政婦として仕事をします。
当時仕えていたのは外交官・金倉英一氏の御宅。
ある日、金倉氏の奥様手作りのカルボナーラを持って母が帰宅。
当時中学生だった片岡さんは、一口食べて「世の中にこんな美味しいものがあるのか!」と大感激。
これが片岡さんにとってのイタリア料理の原点となることに。
※ちなみにカルボナーラとは、ローマ発祥といわれるパスタ料理の名前です。
カルボナーラ (Carbonara) とは「炭焼のパスタ」(炭焼職人風)といわれるパスタソースの1種である。
チーズ、黒コショウ、グアンチャーレもしくはパンチェッタ(塩漬けの豚肉)、鶏卵 (卵黄又は全卵)を用いる。
引用元:ウィキペディア
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その後高校を卒業し、工業デザイナーになるべく美大をめざして2浪することに…
2浪目の受験も不合格となり、いよいよ3浪か…と思っていた矢先。
母が家政婦をしていた主人、金倉英一氏がミラノ総領事としてイタリアに行くことに。
片岡さんを息子のようにかわいがっていた金倉氏は、コックとして一緒にイタリアに来ないかと誘います。
片岡さんは好きだった美術をとるか、料理をとるか、迷う迷う…
でも最後は「お皿の上にデザインするも同じ」と考え、(料理の経験ゼロにもかかわらず!)料理人の道を選ぶことに。
未来のスーパーシェフ・片岡護の誕生です!
イタリアでの仕事と修行
こうして料理人になることを決意した片岡さん。
早速イタリア出発までの3ヶ月間、金倉氏の口添えで和食の名店「つきぢ田村」で修行することに。
そしていよいよ1968年、渡航総領事付コックとしてイタリアに渡ります。(当時20歳。若い~!)
が!料理人としてたった3ヶ月の修行のみで経験の浅かった片岡さんは、イタリア現地でも失敗の連続。
それでも天性の舌と料理のセンスで少しずつながらも腕前を上げていくことに。
またイタリア滞在中の片岡さんは、本場イタリアンの味を知ろうと評判のレストランを食べ歩きます。
とりわけお気に入りで通いつめたのは、ミラノの魚介料理専門店「アルポルト」(Al Porto=イタリア語で「港にて」という意味)。
ちなみにお店は今も健在です!(1967年創業)↓
店内にはその日に入ったとびきり新鮮な魚がショーケースにズラリ。
お客さんはその中から食べたい魚介を選び、煮る・焼くなど自分の好きな調理法で気軽に注文できることが人気でした。
お店自慢のロブスターパスタ。美味しそう~~~↓
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これこそ自分がめざす店!と感じた片岡さんは、早速お店の主人に拙いイタリア語で入門を交渉。
結果、領事館での仕事の合間を縫って「アルポルト」で5年間イタリア料理の修行をすることに。スバラシイ行動力ですね!
帰国~「アルポルト」誕生秘話
1973年、ミラノ総領事館での料理人の仕事を終えイタリアから帰国(25歳)。
まずは金倉氏が「東京で一番厳しい店」といっていた代官山「小川軒」で2年修行。
その後1977年(30歳)、声楽家の五十嵐喜芳さん経営の南麻布「マリーエ」の料理長に。
ここで片岡シェフが提案したのは、日本の懐石スタイルを取り入れた新しい小皿料理。
美しい見た目と繊細な味が評判を呼び、「マリーエ」はあっという間に予約の取れない人気店に。
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そして1983年(36歳)、いよいよ片岡さんは西麻布に自身のイタリア料理店をオープン。
お店の名前はもちろん?大好きだったミラノのレストランと同じ「リストランテ・アルポルト」!
義理堅い片岡さんは、事前にミラノの「アルポルト」まで出向き、店名の使用について店主のドメニコ氏から直接了承を得たそうです。
…と満を持して開店したハズの「リストランテ・アルポルト」。
なのに最初は閑古鳥でお客さんが全然来ない日が続く…
でもめげずに「石の上にも三年。3年は我慢しよう」と子供の顔を見てがんばることを決めた片岡シェフ。
そしてついに転機が…!ある日、女優の有馬稲子さんが来店。
片岡シェフの料理をとても気に入り、朝日新聞のコラムで紹介。
これで「リストランテ・アルポルト」は一気に超有名人気店に!!
運も味方につけた片岡シェフ、ヤッタネ!!
そして旬の食材を使い小皿で少しづつ提供する「イタリアン懐石」で一世を風靡。
片岡シェフの料理は「一皿のアート」と絶賛されます。
なおあの「ティラミス」ブーム(懐かしい~!)も実は片岡シェフの店が火付け役だったらしいですよ^^
そして片岡シェフは今でも「リストランテ・アルポルト」のオーナーシェフとしてその腕をふるい続けています。
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受賞歴
以下、片岡護シェフの輝かしい受賞歴を…↓ ウ~ンさすがは日本を代表するイタリア料理界の巨匠ですね!
2007年:社団法人全国司厨士協会より西洋料理の銀賞授与。
2009年:超人シェフ倶楽部を発足し、副会長に。
2014年:イタリア商工会議所より功績に対し賞授与。
2015年:「現代の名工」に選ばれる。
2018年:著書「ま・ごはん」がグルマン世界料理本イタリア部門2018グランプリ受賞。さらに一般社団法人シェフード会長に就任。
シェフ片岡護の家族は?
片岡シェフには妻と子供2人(一男一女)がいます。
以下、お一人ずつ詳しく見ていきましょう~
現在、片岡シェフのレストラン「アルポルト」のマネージャーを務めてらっしゃる長子さん。
片岡シェフとの出会いは、レストラン「マリーエ」時代。
「マリーエ」オープン当時にお互いスタッフとして知り合い、1年後に入籍。1978年、片岡シェフが30歳の時ですね。
以来ずっと片岡シェフを支えてきました。
ちなみに片岡シェフ、自宅では大の和食党で、普段の食事は奥様が作ってらっしゃるそうですよ!
「炊き立てのご飯に、豆腐となめこのみそ汁、白菜のお新香」などシンプルなごはんがお好みとのこと。
普段リッチなイタリアンを愛し料理していても、DNAはやっぱ日本人なんですね^^
父の護さんと落合務シェフというイタリアンの2大巨匠にはさまれる宏之さん。↓
それにしても、片岡シェフと落合シェフ、仲良しそうで微笑ましい^^
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1982年生まれ。
- 東京駅にある父の店「ドン・アルポルト」で修行。
- 2006年、イタリアに渡り修行。
- 帰国後、東京・渋谷の「テオブロマ」にてパティシエ修業。
- 現在「アルポルト」のシェフとしてデザートなどを担当。
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1980年生まれ。
- 大手出版社に勤務。
- 双子のお子さんのママとして離乳食の紹介なども。
ブログ↓
双子の孫と「まごはん」
最近の片岡シェフは、2014年生まれの双子の孫娘ちゃんにメロメロ^^ 娘・千晶さんの子供ですね。
自分の作った料理を食べさせたくて、色や栄養にもこだわった離乳食・幼児食を試行錯誤します。
そして美味しくて体に良い離乳食・幼児食を次々と生み出し、「まごはん」という本を出版するまでに!
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「優しいじいじ」が作る、しょうゆが隠し味の「カポナータ丼」…う~んぜひとも食べてみたーい!
と思ってググったところ、ネットでそれらしきレシピを発見。↓私も早速トライしてみます!
さらに可愛いお孫ちゃんのために片岡さんがせっせと作っていたというミネストローネ(野菜スープ)のレシピも発見!うーんおいしそう~~↓
なおこの中で片岡さんがオススメとされているオリーブオイルがコチラです↓
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コレ以外にも片岡シェフお気に入りのオリーブオイルとして「Mulino al di la dell’acqua」というブランドを挙げていました。
が、あいにくこちらは販売店が見つからず…
いずれにしてもコチラのオイル、白菜の漬物にかけて食べるのがメチャメチャ美味しいそうですよ。(新鮮!)
片岡護の著書
とにかく片岡シェフといえば、日本を代表するイタリア料理の権威。
ゆえにこれまで出版された書籍も数え切れないほど。
そのごく一部、代表的なものを以下ピックアップしてみました。
そういえば私も昔イタリア料理を自宅で作りたくてお世話になりましたっけ…(遠い目)
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まとめ
以上、「リストランテ・アルポルト」オーナーシェフ、片岡護さんのプロフィールでした。
日本でのイタリア料理ブームをずっと支え続けてきた片岡シェフ。
最近は「優しいじいじ」としての一面やテレビで見る穏やかな笑顔が印象的な片岡シェフ。
でも実はミラノのレストランに直談判して修行させてもらったり。
はたまた「イタリアン懐石」という斬新な料理を提唱したり。
等々、アツーーイ情熱と大胆さを秘めた料理人だったというのが新鮮でした!
同じくシェフの道を選んだ息子、片岡宏之さんのサポートも得た片岡さん。
今後もますますの御活躍を楽しみにしています!
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